キーホルダー（チワワ、シバ）
今日の一枚
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今日の「どどめくん」
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どどめくん 8
うーん、どんな詩を書こうか？恋愛とか憧れるなー。
うーん、しかしひよこはまだ本気で人を好きになった事はない。
何も浮かばないひよこ。
最近学校でカッコイイなーと思う先輩はいるのだが、ただそれだけ。
ひよこにはまだネタが足りない。
うーん、カレー食いたいとか学校サボりたい！とか、
とーちゃんの髭汚い、とか五十川先生の〜がえー。っていう口癖、とか
どう見ても木の枝にしか見えないナナフシのこととか、
月に一回給食で必ず出てくるグリンピースご飯がまずいこととか、
テレビで見たペンギンが群れから離れて迷子になってしまってかわいそう、と思ったこととか、
仲良しの久美ちゃんの口笛がとても上手でとても関心したこととか、
ロシアの人形、マトリョーシカが欲しくて欲しくて堪らないこととか、
昼休みにサッカーをしてて、体育館の窓ガラスを割ってしまったこととか、
この前、学校の帰り道に蛇が蛙を飲み込む瞬間を見てしまったこととか、
ひよこが牛乳を鼻からだしてクラス中を笑いの渦にしたこととか、
駄洒落十五連発して、私って天才かも！と思ったこととか、
たんぽぽの種を飛ばしてそれがハワイまで飛んでいって、
それがとっても可愛い天使に生まれ変わることとか、
あー頭がぐるぐる回る。
ひよこは考え過ぎて疲れて、いつの間にか眠ってしまいました。
椅子に座って机に伏せたまま、ノートを抱えて鉛筆をもったまま。
黄色い花柄のカーテンがゆらゆら静かに揺れている。
春の爽やかな風がひよこのまっすぐのびた黒髪を優しく踊らせている。
洗子はうちわ持ってせっせと酢飯を掻き混ぜている。
権太は汗だくになって、畑を耕している。
どどめは沼の中にいるアメンボウを、一匹づつ丁寧に数えている。
なんだか気になって、、丁寧に丁寧に、、慎重に慎重に。
いつの間にか、、夕焼け。・・・・つづく。
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