空飛ぶ相合い傘

雲が速い
時の流れを感じます
もはや１２月
今朝　凄まじい雨で
阿佐ヶ谷駅周辺　大きな水たまり
「谷」というくらいだから
駅に向かってゆくにつれ
どんどん地形が窪んでゆきます

街の下には
深い深い地層があって
いろんなものが眠っているのでしょうか？
ツチノコとか地底人とか　いるのでしょうか？
ダンゴムシとかミミズは　いるでしょう

太陽が届かない暗い世界
音もない静かな世界
でも　いろいろなにおいがして
いろんな石や
砂や
土や
泥があって
地底は地底でさぞ賑やかなんでしょうな

大きな木の下には
たくさんの様々な根っこが
縦横無尽に走っていて
しっかり地球にしがみついている
雨の日も風の日も
愚痴もこぼさず　
だまってまっすぐ
突っ立っている
たいしたものだよカエルのしょんべん
見上げたものだよ屋根やのふんどし

早朝の雨で
明日のためのてるてる坊主が
いったいどれだけ生まれたのでしょう？
雨雲にバイバイを告げるてるてる坊主
太陽誘うてるてる坊主
時にはへまって
雨と仲良くしてるてるてる坊主
おてんと様の絶妙なさじ加減

空に潜って
地底を泳ぐ
水

水は旅をする
雲から山へ
山から川へ
川から貯水所へ
貯水所からビールへ
ビールからわたしの中へ
わたしの中からトイレへ
トイレからトンネルへ
トンネルから水たまりへ
水たまりから野良猫へ
野良猫から公園へ
公園からタンポポへ
タンポポから飛んで空へ
そして雲へ
（人は水を運ぶ小さな小箱）

お昼の青空はあまりにも青い
青色よりも青い

「どこかでまた空に落ちるさ・・・」
（闇のくも　byジョー長岡）

というわけで
明日はわたくし
井の頭公園アートマーケットに水と木を抱えて出店します
フラリといかがですか？

題名；空飛ぶ相合い傘
サイズ；20x23,5x9,5cm
販売価格；￥4000